2011年6月27日月曜日

地球惑星科学バーvol.3へ向けて

はじめまして、ユニアスの千葉です。
普段は大学院で古地震・古気候を研究しています。
今回のサイエンスバーは、東北地方太平洋沖地震、関東地震に関する話題です。

実は、僕は宮城県の出身です。あの日多くのものが波に飲まれました。
昔起こった津波を研究している者としても、非常にショックでした。

研究者は現場を知らずにものを語ることはできませんし、人助けに肩書きはいらないと思ったので、今月初頭、宮城県(多賀城・東松島)にボランティアに行ってきました。
主な作業は床下の泥の撤去や、庭の泥の撤去でした。
こちらから用意する道具はマスク、ゴム手袋、長靴、レインスーツのみで大丈夫でした(宿泊施設がない場合はテントが必要です)。

ニュースで度々見られたような大きな瓦礫はまだありますが、人力では動かせないので、今後住める可能性のある家を中心に片付けていました。
アクセスがいいボランティアセンターでは、1日150人ほどの人が集まるそうです。
ただし、どんどんボランティアの数は減少傾向にあるようです。アクセスが悪い地域では、ボランティアの数がさらに少ない傾向にあるため、より深刻です。
ボランティアは主に3Kの作業ですが、会社を挙げて参加している方々や、学生も多くいます。ほとんど男女関係なく和気あいあいとやっています。
実際の被害の現実を直視する意味でも、現地との交流という点からも、そして人助けという点からも、やる意義は大きいと思います。
僕自身、現実を受け入れるきっかけにもなりましたし、地元の方々から逆にたくさん励まされました。
「何かしなければ」と思い当たったら、確実に力になれる方法ですので、ボランティアへの参加はお勧めです。今後も需要は大いにあります。

そして、ボランティアに参加しつつ、改めてサイエンスコミュニケーションを通じて、地震を見つめなおす必要があるとも感じました。古地震の情報について、津波の情報について、そして現実的な地震予知とは?その理解のためにはやはり直接研究者との語り合いが必要です。こうしたことは、直接被災していない地域で行うことが大切だと思います。例えば首都圏ではこれからどうすればいいのか?

僕らに今できること、その方法の一つがこのサイエンスバーだと思っています。

詳細の発表まで、もう少々お待ちください。

0 件のコメント:

コメントを投稿