2011年3月19日土曜日

東北地方太平洋沖地震、長野県・新潟県地震、静岡県地震で被害に遭われた方たちへ

こんにちは、ユニアスの山田健太郎です。スタッフを代表してブログを
書かせていただきます。
東北太平洋沖地震、長野県・新潟県の地震から一週間以上が過ぎました。
また、静岡県で起きた地震からもあっという間に数日が経ちました。
この度は、これらの地震の被害に遭われた皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。

ユニアスのメンバーは全員東京近辺に住んでいるため、皆震度5強程度の揺れを
経験しました。
私は地震発生時、大学で実験中でした。
15時から昼ご飯を食べようと知人と約束していて、午前中から処理を進めていた
サンプルがようやく片付こうかとしていた14時46分、地震は起こりました。
幸いにも私は冷静で、最初の揺れの時間(初期微動継続時間(※1))から
震源が遠いことを知り、首都直下型地震(※2)では無いと判断し、まずは
火、危険な薬品の有無を確認した上で、隣の部屋にいた後輩に、
頭上に落下しそうな物が無いことを確認するよう伝えました。
その後は揺れが収まってから避難しようと思ったのですが、
想像以上に揺れの時間が長く、まだ強い揺れが残る中、
避難する事になりました。

地球惑星科学を世間に知ってもらう・理解してもらう・一緒に考えてもらうという
活動をしている私たちは、「地球惑星科学は一般の方の生活からかけ離れ
過ぎていて、研究者と意見を交換する事は難しいのかもしれない」と
悩んだこともありました。
しかし、私たちは地球の上に住んでいます。地球や惑星を理解する事は、
自分たちの住んでいる環境を理解する事です。
そして、自分を取り巻く環境について、研究者と共に語り合うことは
やはりとても大切なことだと感じました。

また、今回、地震後に様々な情報が錯綜いたしました。
情報は、今の時代では手に入れようと思えばいくらでも手に入ります。
その中から、信頼できる、有用な情報を手に入れることは
生きていく上でとても重要です。
特に今回は地震や原子力といった、科学的素養が求められる情報が
多かったです。
しかし、このような情報に直面した際、その情報の価値を自分自身で
値踏みする事は難しいです。
ぜひ、信頼できる情報源を持つことと、できれば複数の情報源を持つことを
心がけていただければと思います。
私が今回の震災時に情報源として信頼しているサイトをご紹介します。

「サイエンス・メディア・センター」
http://smc-japan.sakura.ne.jp/

ご活用ください。

震災に遭われました皆さまが、一日でも早く普段の生活に戻れますよう、
お祈り申し上げます。

スタッフ一同

※1・・・地震の縦波(P波、押し引きの波)が到達してから横波(S波、揺さぶる波)が到達するまでの時間。震源からの距離が遠いほど、縦波が到達してから横波が到達するまでの時間が開いて行くため、震源からの距離を大まかに知る参考になる。

※2・・・海溝沿いで起こる地震では無く、首都の下にある断層が動いて起こる地震のこと。

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